ダウンタウン松本人志と霜降り明星粗品の関係性に決定的な変化が訪れたのは、松本人志の芸能活動休止とそれに伴う一連の裁判闘争が世間を揺るがしていた時期でした。多くの芸人やテレビ関係者が松本人志の話題に触れることを恐れ、腫れ物に触るような沈黙や過度な擁護に終始するなか、粗品だけはまったく異なるアプローチを見せました。
地上波のバラエティ番組や自身のYouTube動画において、粗品は「松本」と呼び捨てにしながら、一連のスキャンダルを独自のユーモアと鋭利な毒舌でバッサリと切り捨てました。この前代未聞の立ち振る舞いは瞬く間にSNSで拡散され、「松本人志と粗品の間に深刻な確執が生まれたのではないか」という憶測が飛び交う事態となりました。
しかし、二人の関係性を時系列で追うと、事態は単純な不仲や喧嘩という言葉では片付けられません。頂点を極めた大御所と、次世代の天下を狙う若き実力者による、お笑いの覇権と表現の自由を賭けた極めて高度な心理戦が背景に存在しています。