なぜ過去の失敗を繰り返す?反芻思考の正体と脳科学に基づく止め方

なぜ過去の失敗を繰り返す?反芻思考の正体と脳科学に基づく止め方

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牛などの動物が一度飲み込んだ食物を再び口の中に戻して噛み直す「反芻」になぞらえられたこの現象は、終わったはずの出来事やネガティブな感情を頭の中で延々と咀嚼し続けてしまう状態を指します。反芻思考の原因を解明する上で欠かせないのが、脳科学におけるデフォルトモードネットワーク(DMN)の研究です。

DMNとは、脳が特定のタスクに集中していない「アイドリング状態」のときに自動的に活性化する脳内回路を指します。本来は自己認識や過去の記憶整理、未来の予測を担う重要なシステムですが、強いストレスや疲労が重なるとDMNが過剰に燃焼し、ネガティブな過去の記憶ばかりを異常な精度で拾い上げて再生し始めます。つまり、あなたの意志とは裏腹に、脳の自動操縦システムが暴走してしまっている状態なのです。

さらに反芻思考の心理学的な研究では、反芻に囚われやすい人ほど「なぜあんなことを言ったのか」「どうして自分はダメなのか」という抽象的な問い(Why思考)に執着しやすいことが分かっています。この抽象的な問いは明確な解決策を導き出せないため、脳は答えの出ない問いを処理し続け、疲弊の底なし沼へと落ちていきます。

田中 結衣
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田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。