実際に燃料が限界を迎えたドライバーの証言を検証すると、単に車が止まる以上の凄惨な恐怖が浮かび上がってきます。SNSや道路救急の現場記録には、次のような生々しい実態が刻まれています。
「メーターの航続可能距離表示が『---km』になった瞬間、背筋が凍った。深夜のバイパスでどこもスタンドが開いておらず、信号待ちのたびにエンジンが止まりそうになって生きた心地がしなかった」(30代男性・営業職)
「上り坂の途中でアクセルを踏んでもスピードが出なくなり、後ろから大型トラックに激しくクラクションを鳴らされた。あの瞬間のパニックは一生忘れられない」(20代女性・軽自動車ユーザー)
車が完全に停止する直前には、明確なガス欠前兆症状が現れます。 まず、アクセルペダルを踏み込んでもエンジンの回転数がスムーズに上がらず、息継ぎをするようなガクガクとした振動(息つき現象)が発生します。続いて、マフラーから異音が響いたり、メーター内のバッテリー警告灯やエンジンチェックランプが点滅を始めます。そして最終段階として、パワーステアリングのアシスト機能が停止してハンドルが鉛のように重くなり、フットブレーキの倍力装置が効かなくなってブレーキペダルが異常に硬化します。
カーブの手前や交差点の真ん中でこの状態に陥った場合、重大な衝突事故に直結する恐ろしさがあります。