離乳食において「鮭をいつから始めてよいのか」という疑問に対し、公的な指針および小児栄養の現場では生後7〜8ヶ月頃(離乳食中期・モグモグ期)の後半を明確な推奨時期としています。
生後5〜6ヶ月の離乳食初期(ゴックン期)では、消化器官への負担が極めて少ない真鯛やカレイ、ヒラメといった淡白な白身魚から開始します。その後、離乳食中期に入ってそれらの魚に問題なく慣れ、豆腐や卵黄などのタンパク質もクリアした段階で、ステップアップとして鮭を取り入れるのが安全な順序です。
ここで押さえておきたいのが、モグモグ期における魚の進め方の全体像です。魚は脂質含有量と消化吸収の難易度、そしてアレルゲンとしてのリスクによって段階的に進める必要があります。
1. 初期〜中期前半:真鯛、ヒラメ、カレイ、しらす(塩抜き必須)、タラ(※タラはアレルギー発症例が白身魚の中で比較的多いため中期以降に慎重に進める医師も多い)
2. 中期後半(生後7〜8ヶ月頃):鮭(サケ)、ツナ水煮缶、マグロ(赤身)、カツオ
3. 後期(生後9〜11ヶ月頃・カミカミ期):アジ、サンマ、サバ、イワシなどの青魚
離乳食中期における鮭の1食あたりの量の目安は10〜15gです。これは市販の刺身1切れに相当します。ただし、初めて口にさせる日は食物アレルギーの有無を慎重に確認するため、平日の午前中に加熱調理した鮭を耳かき1杯(小さじ1/4未満)からスタートさせ、食後数時間は子どもの体調変化を観察できる体制を整えておくことが鉄則です。