赤羽八幡神社は、鉄道写真愛好家や家族連れの鉄道ファンにとって、都内屈指の「聖地」として名高い場所です。社務所横のテラスや境内見晴らし台に立つと、足元のトンネル坑口から線路群が一望でき、まるで巨大なジオラマを見下ろしているかのようなダイナミックな視界が広がります。
通過する車両のバリエーションは日本随一と言っても過言ではありません。東北・北海道新幹線の「はやぶさ(E5系)」、秋田新幹線「こまち(E6系)」の連結編成、上越新幹線「とき(E7系)」、北陸新幹線「かがやき(E7/W7系)」が次々とトンネルを滑り抜けます。さらに地上階層には埼京線の緑のラインをまとった通勤電車が交差。運が良いタイミングでは、新幹線同士の離合(すれ違い)や新幹線と在来線の立体的な併走を捉えることが可能です。
撮影におけるベストの時間帯は、順光となる午前中から正午前です。日光が列車のノーズを鮮やかに照らし出し、赤羽台の緑と金属質の車体が見事なコントラストを描き出します。ただし、境内はあくまで神域です。三脚を大きく広げて一般参拝者の動線を塞ぐ行為や、フェンスによじ登る危険行為は厳格に禁止されています。社殿への参拝をまず済ませ、神前への礼を尽くした上で静かにシャッターを切ることが、長年この場所がファンに開放され続けている理由でもあります。