これほど世間から猛烈な批判を浴び、自らのキャリアを狂わされたにもかかわらず、夫・野村克也氏が沙知代さんを見捨てることは一度もありませんでした。
克也氏は周囲に何を言われようと、「沙知代がいなければ、今の俺の野球理論(ID野球)は完成しなかった」「悪妻と言われようが、俺にとっては世界一の妻」と生涯言い続けました。選手時代、内向的で孤独を抱えていた克也氏に対し、彼女は「あなたはグラウンドで野球だけしていればいい。外敵は全部あたしが倒す」と盾になり続けたのです。
沙知代さんが残した数々の名言には、波乱を生き抜いた女性の凄みが宿っています。
- 「人生は一度きり。誰かの顔色を窺って生きる時間なんてないの」
- 「批判する人は、あたしの人生の責任を取ってくれないでしょ?」
- 「男を立てるんじゃないの。男が勝てるように環境を作るのが女の仕事」
テレビで見せる高飛車なキャラクターの裏で、家庭内では克也氏の体調管理を徹底し、徹底的に尽くす家庭的な一面を持っていたことが、克也氏の生前の証言で明らかになっています。