金沢や敦賀までの新幹線ネットワークが完全に定着した2026年、北陸ルートの観光動態は「通過型」から「滞在型・文化深掘り型」へと進化を遂げた。その中心地として圧倒的な存在感を発揮しているのが富山市だ。立山黒部アルペンルートや立山連峰の雄大な自然と、市街地で享受できる最高峰のアート・食文化の対比が、欧米豪をはじめとする感度の高い旅行者を強く惹きつけている。
いわゆるオーバーツーリズムに悩む大都市とは異なり、高品質な文化体験と上質な市民生活が共存する富山の取り組みは「富山モデル」として国際的にも評価が高い。旅の目的地として富山を選ぶ理由は、今や立山連峰の絶景や富山湾のキトキトな魚介だけではないのだ。