一条工務店の全館床暖房を運用する際、まず理解しておきたいのが操作パネルに表示される温度の正体です。この数値はエアコンのような「目標室温」ではなく、床下の配管を循環する不凍液の温度(ヘッダー供給温度)を示しています。そのため、設定温度を26℃にしたからといって、部屋の空気が26℃まで温まるわけではありません。
快適な室内環境(室温20℃〜22℃前後)をキープするための季節別・おすすめ設定温度の目安は以下の通りです。
- 秋口〜初冬(11月〜12月上旬):24℃〜26℃
- 真冬・厳冬期(12月中旬〜2月下旬):26℃〜28℃
- 春先(3月〜4月上旬):22℃〜24℃
「設定を上げすぎると電気代が高騰する」という噂の真相ですが、これは紛れもない事実です。ヒートポンプ式床暖房は、設定温度を1℃上げるだけで消費電力が約5〜10%増加します。外気温との温度差が広がる真冬に30℃以上の高めの設定を続けると、ヒートポンプに過剰な負荷がかかり、コンプレッサーがフル稼働して電気代急騰の引き金になります。まずは25℃〜26℃からスタートし、寒さを感じた場合にのみ1℃ずつ微調整するのが鉄則です。