家族の一員としてのコンパニオンアニマルに対する意識の高まりを受け、日本のペットケア産業はかつてない高付加価値化の波を迎えている。従来はサロン任せが一般的だったケアを自宅で補完し、愛犬の心身のウェルビーイングを高めようとするオーナーが急増した。
一般社団法人ジャパンケネルクラブの登録頭数データを見ても、トイ・プードルが長年上位に君臨し続けている事実は揺るがない。抜け毛が少ないという特性が都市型飼育に適している一方で、単毛種とは異なる「伸び続ける被毛」の維持には相応の技術が要求される。専門誌『いぬのきもち』の読者アンケート等でも、自宅でのシャンプーや毛玉処理に関する悩みは常に上位を占める。
こうした背景から、自宅の浴室をプロ仕様のケア空間へとアップデートする動きが本格化している。ただ洗うだけでなく、いかにストレスをかけず、サロン帰りの仕上がりを再現できるかが問われる時代に入った。