Q1:染色体とDNAは、どちらのほうが大きいですか?
A1:圧倒的に染色体のほうが大きな構造です。DNAは直径約2ナノメートル(1ミリの50万分の1)の極細の分子ですが、これがヒストンタンパク質に巻きつき、高度に凝縮されて目に見える太さ(約1400ナノメートル)になったものが染色体です。DNAが「細い糸」、染色体が「糸を束ねた巻物」に相当します。
Q2:犯罪捜査や親子鑑定で使われる「DNA鑑定」は、染色体を見ているのですか?
A2:染色体の形ではなく、DNAの特定の塩基配列(主にSTRと呼ばれる繰り返しのパターン)を解析しています。染色体の数や形は健常なヒトであれば基本的に全員同じであるため、個人の識別にはDNA配列レベルの細かな違いを調べる必要があります。
Q3:遺伝子組み換えやゲノム編集は、染色体を直接いじっているのですか?
A3:染色体の中にあるDNAの塩基配列をピンポイントで書き換えています。超微細な酵素などを用いて、特定の遺伝子情報が書き込まれているDNAの箇所を切断・編集するため、分子レベルの精密な操作が行われています。