高橋良明さんの運命を暗転させたバイク事故が発生したのは、1989年1月5日午後のことでした。現場となったのは、神奈川県横浜市緑区元石川町(1994年の行政区再編に伴い、現在の横浜市青葉区エリア)に位置する見通しの良い片側一車線の道路です。東急田園都市線のたまプラーザ駅やあざみ野駅からほど近いこの地域は、当時から新興住宅地として開発が進んでいました。
現場周辺は現在、商業施設や整然とした住宅が立ち並び、道幅の拡張や舗装の改修が行われたことで、当時の生々しい爪痕を残す場所はほとんど見当たりません。しかし、近隣に住む古くからの住民の間では、かつてこの場所で将来を嘱望された若きスターの命が失われた現場として記憶が語り継がれています。
事故当時、現場付近にはファンからの献花が絶えず手向けられ、涙を流すファンの姿が連日メディアで報じられました。区画整理によって街並みが洗練された現在でも、命日近くになると現場周辺を静かに訪れ、手を合わせる往年のファンの姿が散見されます。