見た目は酷似していても、生物学的なルーツを辿ると両者は明確に区別されます。一般にアミエビと呼ばれるものは、主にサクラアミなどのアミ(Mysida / サクラアミ)目に属する小型のプランクトンです。一方、オキアミ(Euphausiacea)はオキアミ目に分類され、釣りエサとして広く流通しているのは極寒の海で漁獲されるナンキョクオキアミ(Euphausia superba)が中心となっています。いずれも広義の甲殻類(Crustacean)に含まれますが、分類体系の時点で別の道を歩んでいるのです。
もっとも直感的な違いはサイズと比重に現れます。アミエビは体長3〜5mm前後と極めて小さく、半透明のピンク色をした粒が密集しています。これに対し、オキアミは生食用や大型魚用のサイズになると30mmを超えるものまで存在し、一尾ごとのエビらしいフォルムがはっきりと確認できます。この体格差が、海中での沈下速度や魚の捕食スイッチに決定的な差をもたらすのです。