温和な響きを持つ大分弁ですが、西日本外の人が耳にすると「えっ、どういう意味?」とフリーズしてしまう勘違いワードも潜んでいます。
代表例が「なおす」です。全国共通語では「修理する」を意味しますが、大分を含む西日本一帯では「元の場所へ片付ける」を指します。職場で「その書類、なおしておいて」と言われ、壊れてもいない書類を前に途方に暮れたという他県出身者のエピソードは枚挙にいとまがありません。
また、「怒ると怖い」と評される理由には、アクセントと語勢の急激なシフトがあります。大分県の方言(特に豊後エリア)は、普段は平板で穏やかなトーンで話されますが、感情が高ぶると促音(っ)や撥音(ん)が強調され、スピード感が急増します。
- 「なんしよんのん!」(何をしているの!)
- 「いい加減にせな、しんけん怒るで!」(いい加減にしないと、本気で怒るよ!)
- 「ちゃっちゃとしよかんえ!」(さっさと済ませてしまいなさい!)
普段の「〜ちょる」「〜ちゃ」という柔らかいトーンとのギャップが大きいため、他県民には「急に凄まじい剣幕になった」と強いインパクトを与える傾向にあります。