雨晴海岸で最も絵になる景観を狙うなら、11月中旬から3月上旬にかけての冬期が圧倒的なベストシーズンとなります。この時期を強くおすすめする理由は主に2点あります。
第1の理由は、山々の美しさを極限まで引き立てる「富山湾と剱岳の冠雪」の存在です。晩秋から山頂が白く染まり始め、真冬には雄大な立山連峰全体が純白の雪鎧をまといます。海沿いの松林や名勝「女岩(めいわ)」の深い藍色のコントラストが、白銀の峰々を鮮やかに際立たせます。
第2の理由は、大気中の水蒸気量です。気温が高く湿度も上がる5月〜9月の夏場は、光化学スモッグや水蒸気の影響で空気の透明度が著しく低下し、晴れていても山が白く霞んでしまいます。一方、冬場は冷たい乾燥した空気が流れ込むため、山肌の陰影までシャープに見通すことができます。また、雪解けが進む4月〜5月上旬の春先も、残雪の立山と抜けるような青空が広がる隠れた好季です。