長年、明大中野は高校入試においても都立上位校の併願先や第一志望校として多くの生徒を受け入れてきました。しかし、2026年度入試を最後に高校からの生徒募集を完全に停止。系列の明治大学付属八王子高校が高校募集を継続しているのとは対照的に、東中野の中野学園は完全中高一貫教育への移行へと舵を切りました。
学校側が高校募集停止に踏み切った最大の理由は、中高6カ年を通じた教育課程の最適化と早期キャリア教育の深化にあります。従来の高校入学組(高入生)と中学からの内部進学組(中入生)の間には、数学をはじめとする進度ギャップが存在し、高校2年次まで別編成クラスを敷くなどカリキュラム上の制約を抱えていました。また、大学入試改革や明治大学本体が求めるグローバル人材基準(高い語学資格や探究的リサーチ力)に対応するためには、中学1年からの6年間をシームレスに設計し、探究学習や国際交流に時間を割く体制の構築が急務だったという背景があります。
この高校募集停止は、中学受験市場にダイレクトな影響を及ぼしました。かつては「万が一中学で届かなくとも、高校受験でリベンジする」というセーフティネットが存在しましたが、その選択肢が完全に消滅。これにより、「明大中野の門を叩くチャンスは12歳の春しかない」という焦燥感が受験生家庭に広がり、第1回入試を中心に初志貫徹組の出願が集中する結果を生んでいます。