OSのアップデート後やネットワークプリンターの入れ替え時に「設定を変えていないのに突然印刷がズレる」という相談が急増する。この問題の多くは、OS標準の汎用ドライバー(AirPrintやMicrosoft IPP Class Driverなど)が勝手に適用され、メーカー純正ドライバーの高度な余白制御が無効化されていることに起因する。
汎用ドライバーは基本的な印刷機能こそ保証するものの、ミリ単位の印字可能領域データをOSへ正しく返さない。その結果、ドキュメントの左上を起点とした「片寄り印刷」や、下部が5mm以上空白になる現象が引き起こされる。対処法は明快だ。OSのプリンター管理画面を開き、現在適用されているドライバーがメーカー純正のPS(PostScript)ドライバーまたはPCLドライバーになっているかを即座に確認し、純正品へ再バインドする。
さらに、WindowsやmacOSの「拡大縮小・レイアウト(DPIスケーリング)」設定が125%や150%になっている環境では、一部のPDFビューアーが解像度計算を見誤り、印刷時に二重拡大をかけてしまう不具合も報告されている。出力プレビューが画面からはみ出している場合は、アプリのプロパティから高DPI設定の挙動を「アプリケーション優先」へ切り替えることで、本来のシャープな印刷位置が復元される。