この伝説を語る上で欠かせないのが、パートナーを務めていたうたのおにいさん・今井ゆうぞうの存在だ。二人が見せたあの数分間のやり取りは、台本では決して書けない極上の即興劇だった。
完成したクリーチャーを前にした今井ゆうぞうの、視線をどこへ向けていいのか分からない動揺、引きつりながらも歌のおにいさんとしての責務を全うしようとするプロフェッショナルな葛藤。そして最後に放たれた、優しさと困惑が入り混じったフォローの言葉。すべてが完璧なタイミングで噛み合っていた。
二人の間に流れる確かな信頼関係と温かな空気があったからこそ、あの放送は単なるミスとして葬られることなく、誰も傷つかない極上のエンターテインメントへと昇華されたのである。