現代スーツの原点!宮廷服アビ・ア・ラ・フランセーズの構造と歴史

現代スーツの原点!宮廷服アビ・ア・ラ・フランセーズの構造と歴史

現代スーツの原点!宮廷服アビ・ア・ラ・フランセーズの構造と歴史の要点や背景を専門的かつ分かりやすくまとめました。全体像を一目で把握できます。

アビ・ア・ラ・フランセーズの構造における本質は、調和の取れた「3ピースのアンサンブル(揃い)」にあります。それぞれのアイテムが独自の役割と造形美を持ち、完璧なシルエットを構築していました。

1. ジュストコール(Justaucorps / 後に「アビ」と呼称):
アンサンブルの最外層を担うコート(上着)です。ウエストをきつく絞り込み、腰から裾にかけてプリーツを入れて大きく広げた砂時計型のシルエットが特徴的でした。フロントや袖口の大きな折り返し(カフス)には、職人の手による金銀糸の精緻な刺繍がびっしりと施され、ボタンホールも贅を尽くした装飾が施されていました。

2. ヴェスト(Veste / 後のジレ):
ジュストコールの下に着る前開きの中衣(胴着)です。18世紀初頭は上着と同じくらいの丈があり袖も付いていましたが、時代が進むにつれて袖がなくなり、丈も短縮して現代の「ジレ(ウエストコート)」へと変化していきました。胸元からのぞくヴェストの刺繍やジャカード織の華やかさは、男性の審美眼を測る重要なポイントでした。

3. 18世紀のキュロット(Culotte):
下半身を包む膝丈のタイトな半ズボンです。腰回りはゆったりとしていながら、太ももから膝にかけては吸い付くように細身に仕立てられ、膝下でバックルやリボンで留められました。足元には白い絹のストッキングを合わせ、脚線美を強調するのが貴族の嗜みとされていました。

森 瞳
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森 瞳

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