加熱前の炭酸水素ナトリウムと、加熱後に残った炭酸ナトリウムは、どちらも見た目は白い粉末ですが、水に対する性質を比較すると明確な違いが現れます。
第一の違いは「水への溶けやすさ」です。炭酸水素ナトリウムは水に少ししか溶けないのに対し、加熱後の炭酸ナトリウムは水に非常によく溶けるという明確な差があります。
第二の違いは「水溶液のアルカリ性の強さ」です。それぞれの水溶液にフェノールフタレイン溶液を加えた際の発色で判定します。
炭酸水素ナトリウム水溶液は弱いアルカリ性を示すため、フェノールフタレイン溶液を加えるとうすい赤色(ピンク色)に変化します。一方、炭酸ナトリウム水溶液は強いアルカリ性を示すため、濃い赤色(鮮やかな赤色)へと劇的に変色します。
この2つの比較実験によって、加熱によって元の物質とは異なる別の物質(炭酸ナトリウム)に変化したことが完全に証明されます。