日本を代表する主要な国語辞典各社も、両者の守備範囲を明確に定義づけている。代表的な辞書の語釈を照らし合わせることで、言葉の境界線はよりクリアになる。
岩波書店の『広辞苑』において、「改定」は「従来の規定などを改め定めること」と記され、法規や制度の変更に主軸が置かれている。一方で「改訂」は「書物などの内容の誤りを正したり、不備を補ったりして直すこと」と明示され、対象が文字媒体であることが明確に線引きされている。
三省堂の『新明解国語辞典』に目を向けると、この差異はより鋭利に表現されている。制度や料金などの「枠組み」を変更するのが改定であり、印刷物や文書の「中身・字句」を直すのが改訂であるという構造が徹底されているのだ。さらに、現代のオンライン知見を集約するコトバンクや小学館の『デジタル大辞泉』の実例を参照しても、改定には「運賃改定」「規約改定」、改訂には「改訂版」「辞書の改訂」といった用例が整然と並ぶ。