ブローチを身につけた際、「なんだか野暮ったい」「老けて見える」と感じてしまう最大の原因は、実はデザインではなく「付ける位置」にある。多くの人が無意識にバストトップに近い低めの位置へ留めてしまいがちだが、これは視線を下げてしまい、全体が重たく老けた印象を与える典型的な落とし穴だ。
洗練された印象を作る鉄則は、鎖骨のラインよりも指2本分ほど上の「高めの位置」、かつ「左胸側」に配置すること。人の視線は自然と右上(相手から見て左側)に向かいやすいため、高い位置に光を集めることでフェイスラインがすっきりと引き締まり、圧倒的なスタイルアップ効果を生み出す。
さらに見落としがちなのが、衣服の生地とブローチの重量バランスだ。薄手のジャケットに重厚なブローチを付けるとお辞儀をした際にお辞儀の重みで下を向いてしまう。裏地に当て布やフェルトを挟んだり、シリコン製のキャッチをピンに通して留め具のブレを防いだりする小さな工夫ひとつで、一日中美しい角度をキープできる。