nana 最終 回 ネタバレを追うファンの叫びは、2000年代初頭の少女漫画ブームから20年以上が経過した今も決して絶えることがない。2009年7月発売の月刊誌『Cookie』(集英社)に掲載された第84話で突如として時が止まった少女漫画の金字塔『NANA』。二人のヒロイン、大崎ナナと小松奈々の紡いだ波乱に満ちた物語は、なぜ唐突に休止し、どこへ向かおうとしていたのか。
当時の出版業界に空前の地殻変動を起こし、実写映画『NANA』の大ヒットや後のNetflixでの世界配信を通じても世界中で愛され続ける本作において、ファンがnana 最終 回 ネタバレという言葉に託すのは単なる結末への好奇心ではない。それは、劇中で提示されたあまりにも切ない「未来編」の断片と、残された未回収の伏線に対する深い愛憎と焦燥感なのだ。
第84話で時が止まった理由と休載の真相
連載がストップしたのは2009年。作者である矢沢あいの極めて重篤な病気療養が理由だった。集英社からの公式発表は「病気療養のため」という短い言葉にとどまり、具体的な病名や病状は伏せられたまま時が流れた。
一部で囁かれたメンタル面の不調や死亡説などの過激なデマは、後にご本人のメッセージや展覧会での肉声によって完全に否定されている。しかし、緻密な作画と過酷な連載ペースが作家の肉体を削り取っていたことは疑いようもない。作品がクライマックスへ向けて凄絶な緊張感を増していた時期だっただけに、クリエイターとしての心身の限界が連載中断という形で表出してしまったのだ。
本城蓮の死とBLACK STONES、TRAPNESTの崩壊
物語が停止する直前、作中にはあまりにも痛ましい悲劇が訪れていた。TRAPNESTのギタリストであり、大崎ナナの魂の番人であった本城蓮の事故死である。雪の降る夜、車の事故で命を落とした蓮の報せは、登場人物だけでなく読者の心をも根底から破壊した。
パンクバンドBLACK STONESのメジャーデビュー、メジャーシーンで頂点に君臨するTRAPNESTの思惑、そして渦巻く芸能界のスキャンダル。蓮の死によって両バンドの均衡は完全に崩壊し、物語は救いのない暗雲へと呑み込まれていく。第84話は、悲しみと混沌が最高潮に達したまさにその瞬間、時を止めてしまったのだ。