日常会話では混同されがちな「ロキノン系」と「邦ロック」ですが、その関係性は包含関係と文脈の違いにあります。
邦ロック(日本のロック全般)は、J-POP市場に存在するロックテイストの楽曲やメジャーバンド全般を包括する巨大なカテゴリーです。テレビの歌番組やタイアップを中心とする王道ポップロックから、ヴィジュアル系、メタル、歌謡ロックまであらゆる形態を含みます。
対するロキノン系は、テレビなどの既存マスメディアに頼らず、音楽専門誌の批評空間やライブハウス、ロックフェスを主戦場として叩き上げられてきたバンドを指します。タイアップ先行の商業主義とは距離を置き、インディーズ精神や作家性を純粋に突き詰める姿勢こそが、ロキノン系をロキノン系たらしめる決定的な境界線でした。