昨今の新築マンションが建築費高騰を受けて専有面積を60㎡台に圧縮する傾向にあるなか、イトーピア千里万博公園のストックが放つ最大の魅力は間取りのゆとりにあります。
標準的な3LDK住戸でも75㎡超が確保されており、各居室に6畳前後の広さと十分なクローゼットスペースが割り振られています。リビング・ダイニングも12畳から15畳規模の設計が多く、在宅ワーク用のワークスペースや大型家具を配置しても圧迫感がありません。バルコニーの奥行きも深く取られており、採光性と通風性に優れたプランニングは伊藤忠都市開発旧分譲マンションならではの設計思想です。
しかし、購入検討者が事前にシビアに精査しなければならないのが修繕積立金の推移と長期修繕計画です。築20年を超えた分譲マンションでは、大規模修繕工事の周期到来や資材費・人件費の高騰により、積立金会計の収支バランスが全国的な課題となっています。
本物件においても、過去の修繕履歴や今後の外壁塗装・屋上防水・給排水管更新に向けた資金計画の確認は不可欠です。月額の管理費と修繕積立金の合計額が3万円台前半〜後半に達している住戸もあり、住宅ローン返済額に加えたランニングコストの実質負担を資金計画へ織り込む必要があります。売却査定時にも、管理組合の財務健全性が査定額を左右する決定打となります。