東京都渋谷区の賑やかな街並みを抜け、ビルの階段を上った先にその隠れ家はある。入り口は一見すると普通の扉だが、一歩中に足を踏み入れれば、そこは本棚で囲まれた別世界だ。心地よいジャズが低く流れる空間で、来訪者はそれぞれのスタイルで思い思いの時間を過ごしている。
「本を読む場所」と「お酒を飲む場所」。かつては分断されていた二つの体験が見事に融合している。アルコールを片手にページをめくる心地よさは格別だ。静寂を強いる厳格な図書館とも、賑やかな居酒屋とも異なる、程よい温もりのある静かさがここには漂っている。