近年のアルファード(20系・30系・40系)は、ベルトの張力を自動的に一定に保つ「オートテンショナー」を搭載しています。手動で張りを調整する旧来の方式と異なりメンテナンスフリーとされていますが、内部には油圧ダンパーやスプリング、ベアリングプーリーが組み込まれており、これらも過酷な消耗品です。
オートテンショナーが寿命を迎えた際に見られる代表的な故障症状は次の通りです。
- ガラガラ・シャリシャリという打音・異音:アイドリング中にエンジン側面から金属が擦れ合うような連続音が響く(内部ベアリングのグリス切れや摩耗)。
- テンショナー本体の激しい振動(バタつき):ダンパーの油圧抜けにより、ベルトの振幅を吸収できずにテンショナーアームが激しく揺れる。
- ベルトの偏摩耗・片寄り:プーリーの軸が傾き、ベルトの端だけが削れて削りカス(黒い粉)がエンジンルーム内に飛び散る。
新品のベルトだけを取り付けても、テンショナーの張力が低下していれば数千キロで再び「キュルキュル」と鳴き始めます。逆に過剰なテンションがかかればオルタネーター側のベアリングを破損させます。走行距離7万km以上、あるいは2回目のベルト交換を迎える車両では、「ベルト+オートテンショナーASSY+アイドラープーリー」の3点同時交換が整備現場における鉄則です。