ネット上のコミュニティ(Yahoo!知恵袋、X、掲示板サイトなど)における投稿データを調査すると、「木更津キャッツアイ 妻夫木聡」に関する発言には極めて興味深い傾向が見られます。
「友人と『木更津キャッツアイ』の話をしていたら、友人が自信満々に『妻夫木聡が一番カッコよかったよね』と言い出して驚いた」「自分も大人になるまで、塚本高史のポジションを妻夫木聡だと完全に思い込んでいた」といった書き込みが数千件規模で蓄積されています。中には「妻夫木聡がユニフォームを着てバッターボックスに立っている姿が脳裏に浮かぶ」という強烈な視覚的思い込みを語るユーザーも珍しくありません。
現場取材を重ねるドラマ関係者は、この現象を次のように解説します。
「2000年代初頭のTBSドラマは、磯山晶プロデューサーと宮藤官九郎氏がタッグを組み、一種の『クリエイティブ共同体』を形成していました。妻夫木さんは『IWGP』直後の2001年にフジテレビ系『ウォーターボーイズ』でブレイクし、映画『ジョゼと虎と魚たち』(2003年)などで映画界の旗手となっていったため、世間の認知としては『当時の若手トップカルチャーの中心には必ず妻夫木がいた』という記号的パッケージングが完成してしまったのです」