ネット上で飛び交っていた「全数手抜き工事が行われていた」「監督官庁の検査を偽装した」といった極端な噂の真相はどうだったのか。立ち上げられた第三者調査委員会による一次報告書が公表され、その実態が明るみに出た。
報告書によると、指摘された施工箇所のうち、実際に定着長不足が確認されたのは全施工数の約3.5%にあたる区画であった。全件手抜きという最悪のシナリオは否定されたものの、作業手順書の不徹底と、超音波探傷試験など非破壊検査のサンプリング比率の低さが構造的な要因として厳しく指摘された。意図的な偽装とまでは認定されなかったものの、現場の納期プレッシャーが生んだ重大な管理過失であったことが明らかになっている。