インターネット上で「日暮里 匂い 原因」と検索すると、下水のようなドブ臭から、油のようなにおい、革製品のような独特の香りまで、さまざまな表現が見受けられます。日暮里駅周辺で感じられる悪臭の真相について取材を進めると、単一の発生源ではなく、地形・気象条件・地下インフラの3要素が複雑に絡み合っている実態が浮かび上がってきました。
最大の要因として挙げられるのが、武蔵野台地の東端に位置する日暮里特有のすり鉢状の地形です。西口側の「谷中・台東区方面」が高台であるのに対し、東口側の「荒川区方面」は低地となっており、湿気や空気が滞留しやすい構造になっています。特に低気圧が通過する雨の前日や夏場の湿度が高い日には、下水管内の空気がマンホールや排水溝から押し出され、地上に漂いやすくなります。
また、駅東口周辺の飲食店街から排出される油脂類の匂いや、密集した商業ビル群の排気ダクトが入り組んでいることも、駅前広場に降り立った瞬間に独特の混ざり合った臭気を感じる一因となっています。