大人の街・六本木において、商業施設「東京ミッドタウン(六本木)」が果たす役割は極めて大きい。緑豊かなミッドタウン・ガーデンに隣接し、美術館や高級ブティックが立ち並ぶ環境下で、無印良品は独自の存在感を放っている。過度な自己主張を避けつつも、確固たるフィロソフィーを感じさせる空間設計が際立つ。
店内に足を踏み入れると、天井の高さと開放感に満ちたレイアウトが広がる。一般的な店舗で見られる画一的な什器配置とは異なり、素材の温もりを活かした木製什器や計算し尽くされた間接照明が、訪れる者の歩行スピードを自然と緩めさせる。都市のスピード感と、日々の暮らしの丁寧さ。その二つが美しく調和した稀有な売り場である。