ついに明かされた最大の衝撃。脇田兼則の正体こそ、あの黒ずくめの組織であの方(烏丸蓮耶)の側近にしてNO.2の幹部、「ラム(RUM)」その人であった。
連載初期からそのコードネームだけが一人歩きし、屈強な男、女のような男、あるいは老人といった錯綜する情報で捜査陣を攪乱してきた謎の怪人物。作中に散りばめられた無数の伏線が見事に一本の線へと繋がった瞬間だ。かつて羽田浩司殺人事件の現場に遺された鏡の文字「U M A S C A R A A」から「ASACA RUM」を導き出す暗号解読は有名だが、真の解読はさらに先があった。
「脇田兼則(WAKITA KANENORI)」という偽名自体が、「Time is money(時は金なり)」の日本語訳「時は金なり(TOKI WA KANE NARI)」のアナグラムであったという事実は、ミステリーファンを唸らせる極上の仕掛けといえる。変装術とマインドコントロールを駆使し、あえて危険な現場の最前線に潜伏していたラムの冷徹な策略には脱帽するしかない。