これほどまでに再視聴を望む声が多い大ヒット企画でありながら、なぜ公式配信やDVD化が実現しないのでしょうか。その背景には、平成のバラエティ特有の極めて複雑な権利処理の問題が絡み合っています。
第一の障壁は、一般人出演者の肖像権とプライバシーです。当時の出演者たちはあくまで一般の学生であり、番組終了から20年以上が経過した現在は、一般企業の要職や家庭を持つ社会人として暮らしています。番組の再配信にあたっては出演者全員の許諾を取り直す必要がありますが、連絡先が途絶えているケースも多く、現実的なクリアは困難を極めます。
第二の理由は、音楽著作権のハードルです。『学校へ行こう!』では、ドラマ『東京ラブストーリー』の主題歌であった小田和正の「ラブ・ストーリーは突然に」をはじめ、国内外のヒットナンバーが効果音やBGMとして惜しげもなく多用されていました。当時のテレビ放送用許諾と現在のインターネット配信・パッケージ販売用の許諾は別契約となるため、膨大な楽曲の権利関係を再処理するコストは天文学的数字に達します。
第三に、出演タレントの肖像権管理が挙げられます。V6のメンバーや制作プロダクションに関わる権利関係の規定も時代とともに変化しており、当時のアーカイブをそのままの形で商用配信に乗せるには多くの調整が必要です。