建て替え計画の象徴となっているのが、国際コンペで選定された藤本壮介氏による基本設計です。提示されたコンセプトは「森のような美術館」。建物の外観やテラスを複雑な立体格子やルーバー構造で包み込み、内外の境界を曖昧にしながら、公園の緑と展示空間がグラデーションのように連続する独創的な空間設計が特徴です。
ネット上の建築ファンやアート関係者からは、この意欲的な試みに対して高い評価が寄せられています。SNSでは「世界的な建築家の傑作が練馬に誕生するなら誇らしい」「閉鎖的だった従来の公立美術館を再定義する素晴らしい意匠」「海外からのインバウンド誘致や街の知名度向上につながる」といった歓迎の投稿が目立ちます。
一方で、地元住民やシビアなネットユーザーの間では現実的な懸念も噴出しています。「複雑な木製・ガラス構造は、数十年後の維持メンテナンスコストが莫大になるのではないか」「住宅街である中村橋のスケール感に対して奇抜すぎる」「日常的な読書や散歩の場が、観光名所化することで失われるのは困る」といった冷ややかな意見も少なくありません。
設計者である藤本壮介氏は「公園と建築が一体となり、あらゆる世代が自然とアートに触れ合える新しい公共空間を目指す」と各所で理念を語っていますが、その高邁な建築哲学が、地域住民の生活実感といかに調和できるかが今なお鋭く問われています。