SNSや対戦型オンラインゲームのコミュニティにおいて、しりとりで最も頻繁に議論されるのが「ら攻め」の凶悪さです。「ゴリラ」「コアラ」「カメラ」「クジラ」といった日常語を連打されるだけで、一般プレイヤーはわずか2〜3巡で手詰まりに陥ります。
この現象の根本原因は、日本語の歴史的音韻構造にあります。古代日本語(大和言葉)には語頭に流音(ラ行音)が立たないという厳格な法則がありました。現代日本人が日常会話で無意識にアクセスする「身体感覚に根ざした語彙」の中に「ら」から始まる単語が構造的に少ないため、検索負荷が脳内で急上昇するのです。
対戦現場の観察記録によると、「ら」を振られたプレイヤーの平均初動思考時間は他の文字(「か」「た」など)と比較して約2.4倍に跳ね上がることが確認されています。この心理的空白こそが「ら攻め」が必勝法と呼ばれる所以です。