ITリテラシーの高いユーザーの間では「全角英数は滅びるべき」「すべて半角に統一すればいい」といった極論が語られることもあります。しかし、全角文字には日本語のタイポグラフィ(文字組み)や視覚認識の上で、現在も明確な存在意義があります。
書籍や長文の論説記事、公的文書において、日本語の文章中に半角英数字が混ざると、文字同士の間隔(アキ)が詰まりすぎて視線の流れが途切れることがあります。特に日本語本来の「縦書き」文化においては、半角文字は横倒しになってしまうか極端に小さく表示されるため、全角文字の存在が不可欠です。
重要なのは全角を全否定することではなく、「用途に応じた適切な使い分け」を身につけることです。
- 半角にすべきもの:メールアドレス、URL、パスワード、電話番号、郵便番号、プログラミングコード、計算を伴う数値データ
- 全角にすべきもの:日本語の文章(漢字・ひらがな・全角カタカナ)、縦書き文書、原稿用紙スタイルの記述、全角指定された氏名フリガナ