変色に気づいた際、それが危険な器質的障害なのかを即座に見極めるための簡易的なスクリーニング手法が存在します。明日の受診を待つべきか、今夜救急外来へ行くべきかを判断するため、以下の足の血流障害 チェックを実施してください。
① 毛細血管再充満時間(CRT:Capillary Refill Time)テスト
紫に変色している足の指の腹を、自分の親指で5秒間強めに圧迫して白くさせます。指をパッと離した瞬間から、元の色調に血流が戻るまでの時間を計測します。健康な状態であれば2秒以内に赤みが戻りますが、3秒以上かかる場合は重度の末梢動脈血流障害が疑われます。
② 足背動脈(そくはいどうみゃく)の拍動確認
足の甲の中央、親指と人差し指の骨が交わるあたりに人差し指と中指の腹を軽く当てます。トクトクとしっかりした脈拍が触れるかを確認してください。左右両方を触り、紫色の足のほうだけ脈が非常に弱い、あるいは完全に触れない場合は、主要動脈がどこかで閉塞している可能性が濃厚です。
③ 挙上試験(バーガー・テスト)
仰向けに寝て、両足を真上へ45度から60度ほど持ち上げ、その姿勢を1分間キープします。その後、素早く足を下ろしてベッドサイドに垂らします。足を上げた際に足底が病的に白くなり、下ろした直後に赤黒いどす黒い紫色に変わる場合、閉塞性動脈硬化症に特有の血流不全所見です。
では、異常を感じた際に足の色 紫 何科を受診すべきなのでしょうか。受診先のミスマッチを防ぐための診療科選定基準は以下の通りです。
最も確実な選択肢は循環器内科、または血管外科です。血管のスペシャリストであるこれらの診療科であれば、足の血圧と腕の血圧を同時に測定するABI検査や、血管の血流をリアルタイムで可視化する下肢血管超音波(エコー)検査を即日実施できます。近隣に専門クリニックがない場合は、総合病院の循環器内科、あるいは足病変を専門に診る「フットケア外来」「創傷治癒センター」を標榜している施設を探すのが賢明です。
循環器内科 血管外科 受診目安として、以下の症状が一つでも当てはまる場合は、経過観察を打ち切り、躊躇なく当日中の受診、または救急外来の利用を検討してください。
- 片足だけが急激に紫色に変色し、パンパンに腫れて強い痛みがある(深部静脈血栓症の疑い)
- 足先が冷たくなり、脈が触れず、皮膚の感覚が麻痺して動かせない(急性動脈閉塞の疑い)
- 紫色に変色した部分が黒ずんできている、あるいは皮膚に穴が開き潰瘍になっている(組織壊死の疑い)