カウンター越しに響き渡る独特のハイトーンな気合いの掛け声。「あぁぁい!」という叫びとともに湯切りされる麺は、訪れる客の心を掴んで離さない。このパフォーマンスの主である店主の大岩武臣氏は、常に満面の笑みと全力投球の接客で一杯一杯を仕上げていく。
一見するとエンターテインメントのように映るこの掛け声だが、実は客に対する感謝と、一杯のラーメンに魂を込めるための儀式でもある。大岩武臣氏の誠実で真っ直ぐな人柄を知る常連客は、この声を聞くために店に通うと言っても過言ではない。一杯にかける熱量は、丼の中身だけでなく店舗の空間全体を包み込んでいる。