日本睡眠学会の専門医らが警鐘を鳴らすのが、痩せ型や女性であっても発症する睡眠時無呼吸症候群の急増だ。顎の骨格や気道の狭さにより、就寝中に無意識の呼吸停止や低呼吸が頻発する。酸素飽和度が低下するたびに脳が強制覚醒させられるため、本人の記憶には残らないレベルで眠りが分断され続ける。
この夜間の低酸素状態は心血管系に強烈な負担をかけ、交感神経を異常興奮させる。結果として日中の自律神経失調症へと直結し、動悸や立ちくらみ、原因不明の倦怠感を引き起こす悪循環を生む。いびきを家族に指摘された経験がある人や、十分寝たはずなのに日中に強い眠気に襲われる人は、単なる体調不良ではなく気道環境の異常を疑う必要がある。