このプロジェクトの中核を担ったのが、唯一無二の表現者・GACKTの電撃参戦である。オファーを快諾した彼は、単に歌うだけでなく、物語の核心にあるメッセージを深く咀嚼してスタジオへと向かった。
主人公・門矢士(仮面ライダーディケイド)を演じた井上正大のどこか不敵で瑞々しい佇まい。それに呼応するように、GACKTの声は威風堂々たる力強さと孤独の影を同時に響かせる。ミュージックビデオでの緊迫感あふれる共演や、劇場版で結実したサプライズ出演など、役者とアーティストの魂が共鳴したコラボレーションは当時のカルチャーシーンを大きく揺るがした。
レコーディング現場では、ブレスのタイミングから微細な母音の響きに至るまで徹底的なこだわりが貫かれた。世界の破壊者と呼ばれる宿命を背負った士の葛藤が、言葉以上の熱量となってトラックに刻み込まれている。