CGや派手な特撮に頼りすぎず、役者陣自らがコートでボールを打ち合うリアリティにこだわった撮影現場。上戸彩をはじめとするキャスト陣は、過密スケジュールの合間を縫って過酷なテニストレーニングに打ち込んだという。手のひらにマメを作りながらラケットを振り抜く姿が、そのまま劇中のひろみの成長とシンクロしていく。
「コートでは、だれでも一人きりなのよ」「女の嫉妬をくぐり抜けてこそのエース」。劇中に散りばめられた鋭利な台詞の数々は、単なるフィクションの決め台詞にとどまらない。勝負の世界に身を置く人間の孤独と覚悟を冷酷なまでに突きつける言葉が、令和のいま観ても胸に深く突き刺さる。