近年、日本麻酔科学会をはじめとする専門組織が公表している小児麻酔ガイドラインでは、呼吸モニタリングの精度向上が強く求められている。回路がシンプルだからこそ、生体モニターによる厳格なバックアップが欠かせない。
国内外の医学論文データベースである医中誌WebやPubMedで報告された近年の症例対照研究を紐解くと、小児周術期管理におけるトラブルの多くは、流量不足による高炭酸ガス血症や、バッグ加圧時の過大換気圧に起因していることが浮き彫りになっている。
学会の指針でも、カプノグラフィによる呼気終末二酸化炭素分圧(EtCO2)の常時監視と、気道内圧計の併用が強く推奨されている。勘と経験だけに頼る時代は終わり、触覚と数値データのハイブリッドによる管理が現代のスタンダードとなっている。