夜の計測値が朝より1〜2kg重いのは、異常事態どころか人体の正常な生理機能が働いている証拠だ。脂肪1kgを純粋に増やすためには、約7,200kcalもの純剰余エネルギーが必要になる。一晩の食事や間食だけでこれを賄うのは物理的に不可能に近い。
日中に体内に取り込まれる水分、食事の重量、胃腸内に一時留まる消化物はそのままスケールの数値へと直結する。特にデスクワークや長時間の立ち仕事による下半身の血液滞留、塩分摂取に伴う細胞外液の保水作用が加われば、1.5kg程度の数値上昇は容易に生じる。夜の体重計が示しているのは「肥満度」ではなく、単なる「一日の滞留物の総重量」なのだ。