大阪大学の理系・文系数学で配られる解答用紙の最大の特徴は、「外枠の四角以外、内部には一切の罫線も方眼も存在しない広大な白紙」である点です。大学入試の記述用紙には、横罫線が引かれているタイプ(京都大学など)や、マス目状の方眼タイプを採用する大学もありますが、阪大は一貫して自由度の高い純白のスペースを受験生に突きつけてきます。
実際の試験現場で受験生が最初に直面する物理的インパクトについて、受験生の手記や体験談(「阪大工学部の散歩道」などの合格体験ブログ)でも驚きの声が多く記録されています。試験開始前、机上には問題用紙とは別に「解答用紙冊子」と呼ばれるホッチキス留め(または製本留め)された冊子が配布されます。試験監督の「始め」の合図とともに、表紙をめくり、ミシン目に沿って大問ごとの解答用紙を1枚ずつ手で切り離す作業から阪大数学の戦いはスタートします。
Yahoo!知恵袋や大手予備校の報告データによると、理系であれば「表紙1枚+解答用紙5枚(大問1〜5用)+計算用白紙2枚」、文系であれば「表紙1枚+解答用紙3枚(大問1〜3用)+計算用白紙」がワンセットとして綴じ込まれています。開始直後に教室中から響き渡る「バリバリ」という用紙を切り離す紙片の音に圧倒され、平常心を失ってしまう初受験生も少なくありません。この現場特有の初動動作をあらかじめイメージトレーニングしておくことは、精神的なアドバンテージを得る上で極めて重要です。