愛猫の片目を襲う危険な異変!失明防ぐ初期サインと救急判断基準

愛猫の片目を襲う危険な異変!失明防ぐ初期サインと救急判断基準

愛猫の片目を襲う危険な異変!失明防ぐ初期サインと救急判断基準の見逃せないポイントをわかりやすく整理しました。

獣医眼科学の知見に基づき、片目だけに急激な異変をもたらす代表的な5大疾患を整理する。いずれも早期の確定診断が生涯の視力を左右する。

第一に警戒すべきは「角膜潰瘍」だ。爪での引っかき傷や異物混入、あるいはウイルスによって角膜表面の上皮が削れ、深層組織へと損傷が及ぶ。重篤化すると角膜が破れる穿孔を引き起こし、眼球内容物が流出する危険さえ孕む。猫が目を痛そうに完全に閉じている場合、この角膜潰瘍が進行している確率が極めて高い。

第二は日常的にも多発する「結膜炎」である。まぶたの裏側と白目を覆う膜が赤く腫れ上がり、充血と目やにを伴う。クラミジア感染やアレルギー、猫ウイルス性鼻気管炎など原因は多岐にわたり、片目から始まってやがて両目に拡大するケースも多い。

第三の疾患は、眼球内部の炎症である「ぶどう膜炎」だ。虹彩や毛様体に炎症が起き、黒目の部分が白濁したり、出血によって赤く濁って見えたりする。猫伝染性腹膜炎(FIP)や猫白血病ウイルス(FeLV)感染症など、致死的な全身疾患の部分症状として現れることも少なくない。

第四に、時間との闘いとなるのが「緑内障」である。目の中を満たす房水の排出が阻害され、眼圧が異常上昇する。激しい頭痛のような疼痛を伴い、発症からわずか48時間から72時間で視神経が完全に破壊され、失明に至る恐れがある。瞳孔が開きっぱなしになり、眼球自体が牛のように肥大化して見えるのが特徴だ。

第五は、自律神経の伝達障害によって引き起こされる「ホルネル症候群」である。片目だけの瞳孔が極端に小さくなり(縮瞳)、上まぶたが下垂して目がくぼみ、瞬膜が飛び出したままになる。中耳炎や内耳炎の波及、あるいは胸部や頸部の腫瘍が神経を圧迫しているサインとして現れる。

橋本 菜々子
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橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。