今回の問題において、被害をより深刻化させたのがGIGAスクール構想によって全児童に配布された学習用タブレット端末の悪用だ。放課後や休日に、端末上のチャット機能を使って「学校に来るな」「消えろ」といった暴力的な言葉が被害児童へ直接送りつけられていた。
現代のいじめは、大人の目が届かないサイバー空間へと巧妙に潜行している。にもかかわらず、担任をはじめとする教職員側のITリテラシーやセキュリティ監視意識の低さが裏目に出た形だ。ログのチェックや書き込み制限といった基本的な管理体制すら形骸化しており、教室の机の上にある端末が、そのまま嫌がらせの凶器と化していた事実は重い。