この楽曲の歴史は、メジャーデビュー前年の1998年に発売されたインディーズミニアルバム『ハチミツ』にまで遡る。当時の関西インディーズシーンで圧倒的な存在感を放っていた彼女は、自らの感情を飾り気のない言葉でスケッチしていた。荒削りながらも剥き出しの情熱が込められた初期テイクは、ライブハウスに集まる早耳リスナーたちの間で瞬く間に伝説となっていく。
その後、ポニーキャニオンからのメジャーデビューを経て、1999年にリリースされた1stフルアルバム『小さな丸い好日』に再録音バージョンが収録された。繊細なストリングスとアコースティックピアノが溶け合うアレンジによって、楽曲が持つ普遍的なメロディの美しさがより一層際立つ仕上がりとなった。インディーズの衝動とメジャーの洗練。その見事な結実が、いま聴くことのできる完成形だ。