古文読解において極めて重要な単語であるつとめて 意味 古文の用法には、大きく分けて2つの意味が存在します。第一の意味が「早朝・明け方」、そして第二の意味が「何か事があった翌朝」です。
清少納言 枕草子 第一段における「冬はつとめて」で用いられているのは、前者の「早朝・明け方」です。夜が明けきらない薄暗い時間から太陽が昇る前後の、1日の中で最も冷え込む時間帯を指しています。
この言葉のルーツを探ると、古文 つとめて 語源 由来は動詞「勤む(つとむ)」に行き着きます。「勤む」は「精を出して仕事に励む」「怠けずに努める」を意味し、その連用形に接続助詞「て」が付いたものが副詞化・名詞化した表現です。朝早く起きて活動を開始することそのものが「つとめ(勤め)」であった時代背景から、早い朝を指す言葉へと転じました。
なお、つとめて 漢字 表記としては、一般的に「夙に(つとめて)」や「勤めて」という字が充てられます。「夙」は「朝早く起きて公務に励む」ことを表す漢字であり、語源のニュアンスを的確に反映しています。ただし、平安時代の仮名文学である『枕草子』の本文中では、平仮名で「つとめて」と表記されるのが基本形です。