日本中の注目を集めた「違うだろー」というフレーズの発端は、2017年6月に『週刊新潮』が報じたスクープ記事でした。記事とともに公開された車内の告発音声には、後部座席から運転席の男性政策秘書に対して浴びせられる、耳を疑うような怒号が生々しく記録されていました。
公開された豊田真由子氏の音声は、「このハゲーーっ!」「ちーがーうーだーろーーっ!」という甲高い絶叫に加え、ミュージカル調に相手を揶揄する節回しなど、聴く者に強烈なインパクトを与えるものでした。国会議員が密室で部下に激しい言葉と暴力を振るっていたという事実は瞬く間に全国へ拡散し、テレビのニュース番組だけでなくバラエティ番組に至るまで連日この音声が繰り返し放送されました。
その影響力は凄まじく、2017年末の「2017 ユーキャン新語・流行語大賞」では「ちーがーうーだーろー!」がトップテンに選出される事態にまで発展しました。政治家の不祥事発言が流行語大賞のトップテンに選ばれるのは極めて異例であり、元ネタとなった音声のキャッチーさと破壊力が世間にいかに深く刻み込まれたかを如実に示しています。