袋田の滝が数ある滝の中でも「日本三名瀑」として別格の評価を受ける理由は、その特異な地形構造と圧倒的なスケール感にあります。断崖絶壁を一気に落下する直瀑(華厳の滝や那智の滝)とは異なり、袋田の滝は巨大な流紋岩(りゅうもんがん)の岩肌を滑るように4段の階段状に水が流れ落ちる段瀑です。水流が幾重にも分岐して白い飛沫を上げる姿は、優雅さと力強さという相反する魅力を同時に感じさせます。
現地を訪れたらまず利用するのが、滝へと続く「袋田の滝トンネル」です。このトンネルを抜けた先には、異なる角度から滝を体感できる2つの観瀑施設が整備されています。
滝壺のすぐそばに位置する第1観瀑台は、間近で水しぶきを肌に感じ、轟音とともに落下する水のエネルギーを体感できる迫力満点のスポットです。一方、トンネル内のエレベーターで地上高差約44メートルを上がった先にある第2観瀑台では、3つのフロアから滝の全景(最上段から最下段までの4段すべて)を正面からパノラマで見渡すことができます。観瀑施設利用料(入場料)は、大人300円、小・中学生150円と非常にリーズナブルでありながら、近代的な設備で安全かつ快適に大自然の神秘を堪能できる点も高い満足度につながっています。