正午を告げるチャイムが鳴ると、神田の路地には一瞬で長蛇の列が出現する。かつてはスーツ姿のビジネスパーソンで埋め尽くされていたその列に、今では世界各国から訪れた外国人観光客の姿が半数近くを占めるようになった。
スマートフォンを片手にSNSのレビュー画面を確認しながら順番を待つ海外からのトラベラーと、手慣れた様子で文庫本を読みながら並ぶ地元の常連客。異国情緒と日常が混ざり合う待ち時間は、神田ならではの特異な風景だ。「KANDA RAMEN」の名は今や、東京を訪れる旅行者のバケットリストの最上位に刻まれている。